日本で「八百屋さん」といったら、野菜のプロ・目利きですよね。
フィジーもそうだろうと思って渡航したら、
なんだか、わりとそうでもない……という事件が多発したのでここにご報告します。
本記事は、
2020年1月〜6月の半年間、フィジーに滞在したMidoriがお送りします。
ではまいりましょう。
知らない野菜だらけのマーケットを探検!
フィジーにおいて、野菜は「マーケット」と呼ばれる場所で売られています。
スーパーはというと、みなさんが普段行くスーパーと近い品揃えですが、野菜の種類がかなり乏しいです。
マーケットはスーパーとは異なり、写真のように棚や地面に雑然と野菜やフルーツが並べられています。冷蔵設備もありません。小さいブースにそれぞれ店主がいて、会話をして野菜を買うスタイルです。
野菜の名前も食べ方もわからない
さて、マーケットに来たは良いものの、知らない野菜ばかりです。
中には小松菜っぽい野菜、見たことがない品種のナス、トマトのように食べ方が想像できるものもありますが……巨大なハスの葉のような野菜・さして特徴はないがやたら緑色が濃い野菜など、好奇心がそそられるものの知識ゼロでは立ち向かえない強敵も数多く並んでいます。
そんなときはどうするか?
よし、聞いてみよう!
野菜の名前と食べ方を聞いてみた
さて、タイトル『[悲報] フィジーの八百屋、野菜の名前知らないかも』で完全にフラグが立っているので結果が見えていますが、聞いてみましょう!
私「この野菜、何ていう名前?」
お店の若いインド系男性「僕は売っているだけだから知らない」
END.
オワッタ……
異国に来て、知らない野菜を前に、現地の人がその野菜の名前も知らない。
終わったかに見えましたが、
お店は1つじゃないので、別のお店でも聞いてみましょう。
インド系店主A「これはXXで、カレーに入れて食べるんだ!」
フィジー系店主B「これはXXで、ココナツと一緒に煮るといいよ!」
フィジー系店主C「これはXXで、ココナツと一緒に煮て食べるんだよ!」
インド系店主D「これはXXで、カレーに入れるとおいしいよ!」
おわかりいただけただろうか
野菜の名前がわからない人ばかりじゃないってことはわかったと思うんですけどね、もうひとつ気づくことがありますよね。
何度、どこで聞いても
フィジー系店主→ココナツと煮ろ しか言わない
インド系店主→カレーに入れろ しか言わない
私はインド系のお家にホームステイしたことがあるので、カレーに入れるは真実なんだろうなと思います。なにしろ毎日カレーだったので。美味しいですよ。
フィジー系のお家も少しお邪魔したことがありまして、ほとんどの料理にココナツが使われていたので、こちらもおそらく本当なのかなぁ。
とりあえず、この2つの回答以外は期待できない(笑)ことがわかりました。
もう、よくわからないし食べてみよう
「わからないのだ、ということが、わかる」
という会話を経て、野菜を買って食べてみました。
薄い記憶から野菜取り出して
左:謎野菜。
中央:謎野菜。おいしい。お気に入り。
右:謎豆。
ちなみに野菜を買って食べたのが2020年前半、この記事を書いているのが2023年6月なので、私も野菜の名前を覚えていませんwww。中央の野菜が美味しかった以外、他の野菜の記憶も微妙……
気になる人はフィジーに行ってみてください(笑)。
*野菜売りの人が野菜の名前を知らない理由:
後で知ったことですが、野菜売りは朝に農家から運ばれてきた野菜を買い、一般の人に売っているそうです。農家の人がマーケットで野菜を売っているわけではないので、こういったことが発生するんですね。でも名前も知らない野菜を取り扱ってしまうテキトーさは、良くも悪くもフィジーらしいかも笑。
禁断の野菜に気をつけろ
名前も調理法もわからないとはいえ、まぁ基本的に野菜は野菜なので、多少料理方法がアレだったとか、料理の腕がポンコツだったところで大きな害はないのですが、1種類だけ要注意な野菜があります。
最初の方で書いた、ハスの葉のような野菜です。
これはタロイモの葉で、スーパーフードとも言われる一方でシュウ酸カルシウムが含まれています。生で食べると大変なことになります。よく加熱してください。おいしいんですけどねー。
こればっかりは、自分で調理方法をよく調べて、当たらないようにしてくださいね!
おまけ:スターフルーツ
当時、スターフルーツを食べたことがなかった私は、当然味も知りませんでした。
私「この果物、甘い?」
フィジー系店主「えーと(隣の店の人と顔を見合わせる笑)」
(フィジー語で会話する二人)
フィジー系店主「甘いよ!」
↓ 購入&帰宅
持って帰って齧る
(ガリッ)
↓
(レモンより酸っぱい)
私「Nooooooooooooooooooo!!!」