SDGsに取り組むだけでは幸せになれない?フィジーの幸福論が世界を幸せにする

こんにちはRIKUHIROです。

今日はSDGsについてです。

皆さんはSDGsの達成度が高い国と国民が幸せな国を切り分けられているでしょうか。

もちろんSDGsの達成度が高く幸福度も高い国もありますが、一方でSDGsの達成度が高くないのに幸福度調査で上位に入る国があります。

SDGsの目標を達成することももちろん大切ですが、究極の目標は幸せになることです。

もしかすると僕たちはその先の未来に向けて”幸せ”について考えてなければならないのかも知れません。

そしてなんと、僕たちはそのヒントを持っている国を見つけてしまったのです。

この記事を読んで頂ければ、SDGsだけでは語り尽くせない幸福度について新しい視点を知って頂けます。

目次

SDGsの取り組みは中の下なのに世界一幸せな国

 最近は毎日のようにフィジーが初めてSDGsの達成状況を自主的にまとめたレポート、VNR-Voluntary National Reviewにかじりつきながら、同時にフィジーの思考法をこのSIF Journalで少ずつ発信しています。

皆さんはフィジーという国のSDGs達成度は世界の中ではどれほど進んでいるか注目したことはあるでしょうか?

Sustainable Development Report 2020によると、フィジーは2020年時点、世界74位です!(ちなみに日本は17位)

高いのか低いのか、印象は人それぞれかと思いますが、世界の中では高い方のグループではなさそうです。

一方で、フィジーはギャラップ社による主観的幸福度調査で世界一の座につくなど、国民が世界一幸福を感じている国という側面も持っています。

この記事ではSDGsの基本から、フィジーをみて感じた、まだ身近にできることを一歩深く考えたいと思います。

こんな読者さんにはぜひ読んで頂ければと思います!

  • これからSDGsを学びたい方
  • SDGsについて違う視点から考えてみたい方
  • 身近にできることをもっと探している方

そもそもSDGsとは?を簡単に

SDGsは誰でもわかりやすく誰でも取り組める目標 

SDGsは貧困、経済発展からグローバル・パートナーシップまでカバーしている国際的標準目標です。

これまでになく非常に分かりやすい17の目標、そしてそれらを達成するための具体的な169個のターゲットに加え、さらにその進捗を明確にする232個のインジケーター(指標)があります。

17の目標についてはおぼえやすいカラフルなロゴマークがつけられており、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

SDGsに取り組むのは企業だけではない

なぜここまで分かりやすくなっているのかというと、SDGsは世界の一部の組織が取組むのではなく、民間企業や個人一人ひとりが自分ごととして取り組めるように構想されているからです。

そしてこの目標は、先進国・新興国問わず地球上のほぼすべての国が採択し目指すべきゴールとされています。

それが「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という考え方です。

2016年から2030年の15年間がターゲットという明確なゴールが設置され、細かなターゲットとインジケーターによって進捗が透明化されているため、世界中で同じゴールを目指すことが出来ます。

SDGsに取り組む上で意識しておくべきこと

 個人で出来ることでも企業レベルでも、SDGsを目指す上で意識しておくべきことは、17の目標は相互に関連し合い繋がっているという点です。

1つの目標だけを集中的に取組むというよりは、複数の目標を面で捉えるようなイメージが必要です。

例えば、SDG08. 働きがいも経済成長も を目指す上では、経済成長ばかりに気を取られるとSDG12. つくる責任 つかう責任 でマイナスの影響が出てしまったり、SDG05. ジェンダー平等を実現しよう についても考えながら進める必要があったりします。

また、複数の目標に対して自分・自社だけで解決できる課題ばかりではありません。

そこで、パートナーや専門家、複数の力を組み合わせて取組むという考え方が大切になってきます。

このように複数の目標に対して多方面から取り組んでいく進め方がSDGsの取組みに向いていると言えます。

よく見るとSDGsのロゴも円で繋がっているのはこのためです。

SDGsに取り組むだけでは語り尽くせないこと

 人々が安全に持続的に発展していくための環境づくりは第一に考えることであり、だからこそSDGsは日本も欧米もアフリカもフィジーも、世界中が目指すことの出来る目標となっています。

SDGsは状況の異なる世界中の国が横並びで目指し、お互いの進捗を確認し合えるという点において非常に優れているといえます。

 ではSDGsが誰にでも分かりやすく取り組みやすい一方で、SDGsが国際的な解決すべき課題の全てをカバーするものかというとどうでしょうか。

例えば文化的な発展や、幸せについてはこれからというところではないかと思います。

文化や幸せの感じ方は国、さらに言うと人によって異なるため非常に議論が難しいです。

だからこそ文化や幸せは横並びの指標ではかるようなものではなく、SDGsの目的からすると入っていなくて当然ですが、これこそが将来に向けて話し合うべき点でありつつも今回のSDGsでは議論し尽くせない部分かと思います

フィジーを見て考えるSDGsと幸せの関係

 南国にフィジーという国があります。

この国は決して経済的に豊かというわけではありませんし、冒頭の通りSDGsの達成度もそれほど高いとは言えません。

それでもフィジー人独特の思考法により国民の多くが幸せを感じています。


だからと言ってSDGsを目指さなくても良いというわけではありません。

ただ、SDGs-つまり持続可能な世界を目指すことと、自分たちが幸せと感じられる思考法を見つけていくことを両立できるかが持続可能な世界に近づく・達成したあとに大きな差となって現れてくるのではないでしょうか。

環境・社会・経済だけでもなく、そこに自分たちが幸せを感じていられるかという思考のようなもの、その両方がこれから必要になってきます。

ではどのような思考法なのか。それはこちらの記事でご紹介していきます!

身近にできるSDGsの取り組み

自分の身の回りで取り組めるSDGs

 SDGsを自分ごととして捉え、個人でもできるSDGsから始めていくということは非常に重要なアクションです。

例えばプラスチックストローの使用頻度を工夫したり、自分や周りの働き方を見直すなど、SDGsは僕たちの生活と密着しているため少し考えるだけでも様々なアクションが可能です。

このような個人レベルの取組みはもちろん大切です。

海外のSDGsでも個人で取り組めることはある

身の回りで取り組みを始めることも大切な一方で、自分たちのリソースをもってどの分野に取り組めば全体として効果を上げやすいかという視点も非常に重要です。

例えばフィジーを見てみると、頻発する停電・原始的な廃棄物処理方法を続けてるところも多いです。

日本ではすでに解決方法が確立され当たり前に使っているサービスやソリューションも、フィジーでは広まっておらずまだまだ課題として残っています。

つまり、日本が持つ技術やソリューションをフィジー現地で使いやすいように少しアレンジすることで、大きな成果を出せる可能性があるのです。

そして大企業ではなく、個人でも、いや個人だからこそできることがきっとここにはあると考えています。

フィジーを通じたSDGsへの取り組み

 このような可能性を信じて我々SIFはフィジーのSDGsを切り口に活動を始めました。

まだまだ小さな活動ですが、個人レベルでも出来る取り組みを皆んなを巻き込んでいくことで大きな活動にしていきたいと思っています。

その活動と想いについて詳しくはこちらの記事をご覧ください!

SIF(Social Innovation Fiji)
幸福度No1の国、フィジーに、SDGsにつながるメディア。”Social Innovation Fiji Journal”とは | SIF(Socia... 発展途上国のことをもっと知りたい。SDGsや自分自身が関われる社会課題を知りたい。国際貢献を仕事にしたい。そんな方向けのウェブメディア、SIF Journalです。 主観的幸福...

最後に

いかがでしたでしょうか。

SDGsのランキングや取組み事例では、先進国の話や先端技術に話題が終止しがちです。

一方で、持続可能な世界で人びとが幸せを感じる、という視点で考えた時、まだまだ考えるべき・行動すべきことがフィジーを見るだけでもたくさんあります。

SIFはフィジーという国・そしてSDGsを切り口に、まさにここをしっかり考えて行動したいと思っています。

そしてもし少しでもSIFの活動に興味を持って頂けた方は、ぜひご連絡ください。

まだまだ立ち上げたばかりですが、だからこそ出来ることがたくさんあります!

いいねボタンやSNSフォローもして頂けると大変励みになります。

よろしくお願いします!

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