本記事は、SIFの大学生インターン生と過去にSIFアカデミーに参加した皆さんを対象に、Akiさんとの日々の対話を通じて得られる学びや気づきを共有するものです。インターン生が、自身の経験や代表(通称Akiさん)との対話を通じて、成長や自己発見の瞬間を共有します。
SIFコミュニティ外の方にはわかりにくい点もあるかもしれませんが、リアルなやり取りをお楽しみください。
Bula!
今回は、インターン生とAkiさんの掛け合いを通して、判断基準のつくりかたについて考えてみましょう。
はじめに:判断基準ってどう作る?
昨日、代表のAkiさんとインターン生たちで「判断基準」の話をしていました。多くのインターン生から「判断基準を決められなくて困る」という意見が上がったのを受けて、Akiさんが判断基準の作り方を解説することに!今日は、そのときの会話を振り返りながら、ポイントをまとめてみました。
判断基準の基本:「開く」と「閉じる」を繰り返そう
仕事が早い人は、『開いて閉じる』を繰り返している。例えば、ランチに行くときの話をしようか。まず、『開く』ときは、ブレストをして可能性を広げるんだ。『カレー、ラーメン、寿司…』って感じでどんどん出していく。ここではまだ絞り込もうとしちゃダメだよ。
分かります!私は最初に何を食べるか決めちゃって、候補が全然出なくなるんです。
それでいいんだよ。次に、『閉じる』ときに基準を設定する。例えば、『ランチに使える時間』『店内か持ち帰りか』『価格帯』とかね。この基準をもとに絞り込んでいく。このサイクルを早く回せるようになると、仕事がどんどん進むよ。
判断基準を使ったマーケティングの考え方
じゃあ、仕事やマーケティングでも同じように考えるんですか?
うん、マーケティングでもカスタマー(顧客)の決定方法を逆に考えることが大事だね。これをデシジョンツリーと言って、『ショッパーマーケティング』の手法として使われる。例えば、バッグを売るとき。普通は同じバッグを売っている競合とどう戦うかを考えがちだけど、最初に考えるべきは『ウインドウショッピングを楽しんでいる人たち』にどうアプローチするかなんだ。
上司への説明も判断基準でスムーズに
判断基準を客観的に決められると、上司にも説明しやすいってことですか?
その通り!上司に提案するときは、選択肢をいくつか見せながら話すことが大事。『なぜ他の選択肢を切ったのか』が気になるから、その思考の過程を見せると納得感が生まれる。候補を3つくらい考えておくと、上司も理解しやすいよ。
判断基準を紙に書き出して視覚化しよう
ありがとうございます!実は今、SNSの投稿を作るタスクがあるんですけど、どう判断したらいいのか分からなくて悩んでました。
その悩み、よくあるよね。それは『判断軸が決まっていない状態』だから。まずは、何を基準にするか考えてみよう。例えば、初めてなら『作成にかかる速さ』とか『わかりやすさ』が基準になる。回数を重ねて慣れてきたら『見栄え』や『インパクト』が重要になってくるよ。
あ、だから考えるべきことを先に紙に書き出して、視覚化するといいんですね。
そう。人の脳は全てを記憶しようとするとパフォーマンスが落ちるから、手元に見える形で整理するのがいいんだよ。
ブレスト(ブレインストーミング)が止まらないときの対処法
私、ブレストが止まらなくて、永遠にアイデアが出続けることがあるんです。これって前提のルールを上司に確認しておけば良いのかなって思ったんですけど…。
それ、すごく良い質問だね。でも、ちょっと違うかな。ブレストが止まらないのは良いことだから、まずは全部出し切ろう。その上で判断基準で絞り込むのが理想だよ。
判断基準の応用:シチュエーションリーダーシップの4段階を活用
分かりました!意識すべきことが2つありますね。
1つ目は、ブレストの際に自分の判断軸を混ぜないこと。
2つ目は、『シチュエーションリーダーシップ』の4段階と連動していることです。シチュエーションリーダーシップの1,2段階では上司に判断基準を聞くけど、3,4段階では自分で基準を決めて行動することが求められるんですね。
その通り。経験を積むことで、自分で判断基準を作り出せるようになる。まずは、今できることを軸に、『開く→閉じる』のサイクルを練習してみてね!
まとめ:判断基準を作る4つのポイント
- 「開いて閉じる」のサイクルを意識する
ブレインストーミング(開く)と判断基準を用いた絞り込み(閉じる)を繰り返す。 - 選択肢を提示し、思考の過程を説明する
上司に提案するときは「なぜ他の選択肢を切ったのか」を伝えること。 - 考えるときは紙に書き出して視覚化する
記憶に頼らず、判断基準や考えるべき項目を書き出すことで、効率を上げる。 - シチュエーションリーダーシップを意識する
経験が浅いときは判断基準を上司に頼り、経験を積むと自分で基準を設定する。
日々の仕事やマーケティング活動でも迷わずに進められるようになるので、ぜひ試してみてくださいね!