フィジーでのコロナ関連情報の更新第8版です。
現地時間5月3日9時から、西部地区(ナンディ、ラウトカ)および首都のあるスバにおいて、ワクチン接種が始まりました。1日平均4000件、初週で20,000件以上の接種が見込まれています。一方、西部地区最大の公立病院ラウトカ病院内で院内感染が広がり、病院の封鎖に追い込まれています。
こちらの記事では、フィジー政府、日本大使館の公式発表、および現地の情報を引用しながらフィジーのコロナの状況をお伝えします。フィジーへのお仕事や留学などでの渡航を検討されている方や、ご家族の方のご参考になれば幸いです。
フィジーにおけるコロナ関連最新情報まとめ。
新規感染者は4名。フィジーの本島西部ラウトカ病院で死亡者も。
5月5日段階における新規感染者は4名。1名はラウトカ病院に別の原因で入院していた患者から、1名は先のMakoi地域における患者の接触者、残り2名は入国時の隔離中に陽性と診断されました。Makoi地域の感染は現段階でも経路不明ですが、一方で4月下旬の最初の陽性者から爆発的な広がりは見られていません。今後も広がりのスピードが中止されます。
コロナ院内感染が広がるフィジー。医師へ感染が患者から。
5月5日、ラウトカ病院に別の理由で入院していた53歳の患者がコロナウイルスに感染し、死亡しました。患者は4月19日にラウトカ病院に入院し、その後手術は成功していました。しかし28日になると、呼吸器系の症状を発症し、29日、医師の診断を受けました。患者がコロナの陽性の診断を受けたのは5月4日、その前に診察をした医師は5月1日発症し、患者より先の5月3日に陽性となりました。その後同じ患者を診た別の医師も陽性となっており、ラウトカ病院は現在封鎖に追い込まれています。
400名以上の医師、看護師、患者がラウトカ病院内に留め置かれ、すでに外に出た関係者も再度呼び寄せられ検査や調査が進んでいます。ラウトカ病院をコロナ特化病院とする方針のようです。一般外来など病院への出入りは禁止されていますが、市内の複数の病院、となりのナンディ、西北部のバ、南西部シンガトカエリアの病院を代用するとのアナウンスが政府から発信されています。
大規模なワクチン接種スタート。まずは60歳以上から。初日から1日4000名以上のペースで好発進。
5月3日から、西部ナンディ、ラウトカ、首都のある東南部スバにて、大規模なワクチン接種が開始されました。4月中旬からワクチン接種に向けての登録サイトの周知がされており、日本人を含む外国人も接種対象に含まれると案内されています。現段階では60歳以上または基礎疾患などをもつ方が対象となっており、日本大使館からの邦人向けの接種情報も発信されていません。
初日から4,000名以上の接種が継続しており、初週で20,000名以上の接種を追えるハイペースで進んでいます。また、近隣のオーストラリア、ニュージーランドからもワクチンのサポートを10,000人分得られることが決まっており、ハイペースのままワクチン接種が進むことになりそうです。
フィジー政府の取り組む、感染源の徹底的な隔離、経路の徹底した追跡、そしてワクチン接種。これらのスピードと日本も猛威を振るうインド型変異種の広がるスピードの競争となっています。
【参考】過去の記事はこちら
不定期で現地の情報を更新しています。前回の記事はこちらになります。
【続報⑦】フィジーでコロナワクチン接種始まる。感染封じ込めへ(5月3日更新)
また、現地では日本大使館から邦人向けに随時案内が出ています。以下のリンクに要約とこれまでの案内をすべて一覧にまとめてあります。お役に立てば幸いです。